小さく固定されたチーム
状況
- プロダクト開発を開始するためのチームを作ろうとしている
問題
- チームの人数は、多ければ多いほどコミュニケーションコストがかかってしまう。
- アジリティの高い開発には、一定量の暗黙知を暗黙知のまま受け入れてそれをチーム内で活用する、というトレードオフが必要になる。
フォース
- n人が協調して仕事を進めるためには、n(n-1)のコミュニケーションチャネルを調整する必要がある。したがって、プロジェクトの人員に対してコミュニケーションコストは、n^2のオーダーで増加することになる。(ブルックスの法則)
解決策
- 1チームのメンバーを 6 ± 3人程度にし、そのチームを長期に渡って固定化しよう。
アクション
- 過剰なドキュメントによる情報伝達ではなく、対面でのコミュニケーションを多く活用することでコミュニケーションの時間を減らす。
- チームを長期的に固定化することで、新しいメンバーを迎え入れるための学習コストを減らし、既存のチームメンバでの阿吽の呼吸を研ぎ澄ます。
- 変動要素の少ないチームで「ベロシティの安定」させ、見積もりコストを逓減する。
結果
- 過剰なドキュメントによる情報伝達が減り、コミュニケーションに割かなければならない時間が減り、その分をプロダクトをよりよいものにする時間に割くことができる。
アジャイルプラクティス
- Scrum: The Development Team
- Frederick Phillips Brooks: ブルックスの法則